オプティマスNOVA修理その1
以前から調子の悪い、optimus #80NOVA、今日クイックカップリング以外が届いたので修理してみました。とりあえず故障状況もわからない方もおられると思うのでご説明から・・。
1.ポンプカップが劣化しており加圧不良になる。
これは、ポンプカップの問題だから交換すれば問題ないかと思っている。製造時の研削屑がポンプカップに付着しているのも加圧不良に起因するのではないかと思う。
2.燃料調整用スピンドルのOリングの劣化(固い)
購入後、15年以上経過しているのでゴム部品の劣化は仕方ないと思う。単に交換するだけ。
3.接続部の燃料フィルターがない。(無くても問題ありません)購入時は、あったはずなのですが・・。長い年月とともになくなってしまっている。
4.部品代用の為プレヒート用のウイックがない
新規で購入したものをインストール
5.燃料タンクとの接続Oリングの交換
こいちらも劣化の問題ですので交換する。
6.ポンプの燃料漏れ(接続時、未接続時共通)
今回一番の問題で、加圧すると燃料が漏れる。内部のジ構造が不明なので特に困っている。
という感じ、という事で修理をスタート。
1‐1 見た目問題はないように思えますが、圧ぬけしているのでポンプの押し棒がオープン状態で最後まで押し切られている。密閉性が悪い時に起きる症状です。新しいカップを用意して早速交換する。
1‐2 皮が荒れている、所見では皮の表面にアルミ切子などが付着していたのも不具合の原因と思われる。今回入手したのは、ゴム製ではあるが交換。
1‐3 ポンプの筒内部をパーツクリーナーで洗浄後、組み立て。予想通りエア抜けが改善されたため、圧縮後残圧が筒内に残り数センチのクリアランスが発生した。
2 燃料調整用スピンドルが劣化しているので、部品の抜き差し時に大きな力を必要としていた。取り急ぎ、部品の交換を行い問題はない。オイルの為にゴム部品が膨張していた。
3-1 ただ単に、パーツを紛失もしくは、撤去していたので再インストールし復旧した。
4 プレヒート用のウイックを取り付け復旧
5 ポンプ燃料タンク接続部分のOリングの交換
6 一番の難関クイックカップリングは、吐出口にあるリングを取り外し、チューブを差し込めば意外と簡単に分解できることが分かった。内部を確認すると、基本的にOリングの劣化によるものと判断した。一部Oリングについては予備品があったため交換したが、部品の一つを紛失たこともあって、カップリングに差し込まずに加圧すると加圧されない状況になった。カップリングを装着した状態であれば使用可能となる。(笑)とりあえず部品の到着待ち・・。
下の写真では、下列右から二番目の部品が、チューブとの接続用Oリングで、この部品が割れていたため接続部の密閉状態が保てなくなり漏油していたのが一点と、その奥にある密閉用Oリングが脱脂状態で固着していた。そのため、加圧時にタンク内の密閉状態を保ないのと、漏油を引き起こす原因となっていた模様。(これの一部部品が無くなったため復旧できず。)
この、Oリングが曲者でした。
今回、基本構造が判明したため、今後部品の交換整備は可能であるが、油脂を使用するため専用部品の調達が困難であることも考慮したうえで、今後の対策をどうするのか検討する必要があると思った今回の修理作業でした。ただ、使用後乾燥させリュブリカントオイルを注油しておけば耐用年数が伸びたかもと思うのは私だけですかね?とりあえず、応急処置は完了しました。