ヒロさん日記

道楽おやじのブログ

金継ぎ皿修理7回目(砥ぎ、洗浄)

預かり物のお皿の修理もほぼ終わり。

今回は、お皿を洗って、表面を水研ぎします。

#1500の耐水ペーパーで金属面を水研ぎします。

その前に、真鍮の粉が手につくので、まずはお皿を洗います。

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結構粉がついてます。

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きれいになりました。

最終的に完全乾燥させてから再度研ぎますが、表面の凸凹を平らにしたいので金属面を磨きます。

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このまま、1ヶ月ほど乾燥させて最後に磨いて引き渡しです。

無事できて良かった。

と、人のものはここまでで、これから、修理してからさらに壊してしまった急須と、その急須の代わりに買って、欠けさせてしまった急須の蓋。それと、湯呑みのかけの修理します。

全然やる気がなくて放置してました。皿修理してるので、勢いで修理してしまいます。

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そんな感じで今日はこの辺で!

金継ぎ皿修理6回目(金粉撒き〜金粉固めまで)

金継ぎの作業工程も終盤に差し掛かってきました。

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今回は、ベンガラ漆の上に真鍮粉を載せました。

撒き餌筆を持っていないのでいつもこんな感じになります。

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一応、お皿の真鍮粉は除去しました。

1日乾燥後に、生漆で金固めを行います。

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あとは、数日乾燥させて磨きます。

 

 

金継ぎ皿修理5回目(水研ぎ、拭き漆、水研ぎ、弁柄漆塗り)

 

昨晩、薄く生漆を薄く

塗り乾燥させてから水研ぎしました。

同日夜、ベンガラ漆を塗りました。

使用した道具は、弁柄粉(ベンガラ粉)、上朱合漆、テレピン油、ヘラ、ガラス板、面相筆(動物毛のもの)、サラダ油)です。

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ガラス皿に上朱合漆と弁柄粉を乗せ色を見ながらヘラで良く混ぜ合わせます。

筆をテレピン油で洗い、調合した弁柄漆を良く染み込ませた後、接着面の上に塗る。

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塗りむらがないか確認後、高湿度の箱の中で乾燥させる。

今日の作業はここまでです。

 

金継ぎ皿修理4回目(錆付け)

先日接着したのり漆もほぼほぼ乾いたので錆付けしました。

使用した道具は、生漆、砥粉、ガラス板、ヘラ、ゴム手袋

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砥粉と漆を混ぜ合わせるだけの、錆漆。少し柔らかめのヘラで割れ目に擦り付ける。縦、横、横。

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そして、乾燥!水研ぎを後一回繰り返します。

まだ、まだ、作業は続く・・。

金継ぎ皿修理(3回目)水洗い

昨日の時点で半乾き

今朝の時点でほぼ乾燥していました。

完全乾燥するまで放置すると汚れも取れなくなるので今の時点ではみ出した部分の掃除をしました。

柔らかな金属片を使って水洗いしながら汚れを取ります。

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9割方汚れ取りをして乾燥させます。

うまく乾いておくれ!

漆について

お皿やカップが、欠けたら口当たりが悪くなったり、怪我をしたりするので処分していました。

今は、金継ぎとまでは行かないけど、欠けた部分に漆を塗って2週間ほど乾かして使っています。なぜ、金継ぎを始めるきっかけが、お気に入りの小皿を割り、入手できないことに気が付いたのです。(そのお皿を処分してしまい未だ後悔しています)初めて漆と対決したのが急須をコッパ微塵にしてしまい、あまりに気にってしまったものだったので金継ぎ修理することにしたのです。

私自身、漆かぶれはひどいものではありませんでしたが、恐ろしさを知っているので未だ使う時は緊張します。

道具や材料も安くはないので出来るだけロスが出ないように作りますが、足りなくても困るのでその辺りのバランスが難しいんですよね。

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上の写真は、カップの飲み口が少し欠けていたので上朱合漆を塗り補修(生漆の蓋が開かなかったから)しました。急須の蓋は、現在、素地固め中!この後、刻苧漆(コクソうるし)で形成するので下地をきちんとします。裏側が、素焼きなのでマスキングしています。この蓋は、お皿と一緒に修復してしまいます。

 

金継ぎ皿修理(2回目)接着

昨日の夜に素地固めをして4時間以上経ったので接着します。

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今回使う道具はこちら、ヘラ、小小さじ、ガラス板、小麦粉、テレピン油、水、生漆、ゴム手袋

ガラス作業台とヘラ類は手作りです。ヘラは、使う場所や用途によってサイズや硬さを試行錯誤しながら作っています。

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小麦粉と同量の水を混ぜ合わせガム状にします。それと同量程度の生漆をプレートに乗せ混ぜ合わせます。

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これが麦漆です。麦漆の硬さは使いやすい硬さになるまで漆を足しながらよく混ぜます。

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接着面に麦漆を薄く塗り貼り合わせる。はみ出した漆は、後の工程のためにある程度削り取る。

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貼り合わせたら両面テープなどで動かない様に固定する。

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風呂に入れ、三日間程乾燥させる。皿を重ねる場合は、箸などを間に入れて接着面に変な圧力がかからないようにします。

とりあえず。本日はここまで。

これから、毎日風呂の濡れタオルを交換しながら湿度を保ちます。